☆府立大学のあり方を考える懇談会設置
.[he-forum 3181] 朝日新聞京都版01/08
---------------------------------------------------------------
『朝日新聞』京都版 2002年1月8日付
府立大学のあり方を考える懇談会設置
府は、府立医科大(上京区)と府立大(左京区)について、統合も視野に入
れた運営態勢の見直しに着手することを決め、学識経験者らで構成する懇話会
を設置、12日に上京区のきょうと平安会館で初会議を開く。懇話会では1年
をかけ、少子化時代にふさわしい大学の将来像を検討し、提言する予定だ。
懇話会は井村裕夫・前京都大学長ら学識経験者や経済人ら14人で構成する。
座長は初会議で選出する。
懇話会では両大学の学部学科の再編や教養課程の共通化、京都大など国立大
との単位互換制度の確立などがテーマになる。また、府が設置する大学として、
地元企業との共同研究や人材育成での連携などの地域貢献についても検討する。
最大の焦点となる運営効率化については、両大学の統合の可能性も含めて討議
されるという。
両大学の今年度の運営費は計約336億円(当初予算)。このうち学生から
の授業料や病院使用料などの収入は約192億円で、府は一般財源から約13
1億円を支出している。
荒巻知事は「少子化で大学が学生から選別される時代。国立大も『独立行政
法人』化などで競争力を高めようとしており、生き残り策を見つけたい」と話
している。
両大学のあり方をめぐっては、少子化で学生獲得競争が激化していることな
どを背景に、学長らが荒巻禎一知事に改革案の策定を求めていた。