☆平成十四年 年頭の所感
.[he-forum 3175] 文科相年頭所感
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2002/01/04
平成十四年 年頭の所感
文部科学大臣 遠山敦子
前略
(大学の構造改革)
今後の我が国経済社会の発展を図るとともに「知的存在感のある国づくり」
を実現するには、「知の創造と継承」の拠点である大学の役割は極めて重要で
あります。
一九九〇年代から各大学において大学改革への努力がなされてきましたが、
その流れを更に加速し、我が国の大学が、それぞれの特徴を生かしつつ、教育
や研究等の上で、より一層活力に富み、国際競争力のあるものになることが強
く求められています。そうした前提に立って、昨年六月、「大学の構造改革な
くして日本の発展と再生はない」との認識のもと、「大学(国立大学)の構造
改革の方針」を明らかにしました。これにより、先行している国立大学の法人
化にかかわる検討については、調査検討会議における検討結果を待って速やか
に対応するとともに、国立大学の再編・統合に関する計画の取りまとめを進め
てまいります。また、第三者評価による競争原理の導入などにより、国公私立
を通じた世界最高水準の大学づくりを目指します。
さらに、この方針で示された施策のみならず、これまで取り組んできた様々
な大学改革のための方策を引き続き推進するとともに、各大学の自律的な取組
を支援しつつ、教育研究基盤の整備や教育機能の充実、プロフェッショナルス
クールの整備、育英奨学事業など学生への支援、私学助成の充実といった様々
な課題に対しても、積極的に取り組んでまいります。
後略