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☆山大と企業の共同研究、過去最高の80件超
.[he-forum 3163] 山形新聞01/04 .-

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『山形新聞』2002年1月4日付


山大と企業の共同研究、過去最高の80件超

 山形大と、企業、自治体などとの共同研究が本年度、既に80件を突破、年度
途中ながら過去最高を記録した。促進役を果たしている山形大地域共同研究セ
ンター(米沢市)は「学内で産学連携への関心が高まり、企業の大学に対する
見方も変化してきたのに加え、山形市にできた研究センターの霞城サテライト
が、新たに山形地区の共同研究の拠点となった」と分析している。

 地域共同研究センターが1992年に開設されてしばらく、共同研究は年間10件
台にとどまっていたが、97年度に25件、98年度36件、99年度42件、2000年度53
件と順調に増加。本年度は既に81件に達し、昨年度を大幅に上回っている。

 当初、共同研究に取り組んでいたのは工学部だけだったが、近年は理学部、
医学部、農学部も意欲的。本年度は初めて人文学部、教育学部も共同研究に加
わった。携帯電話に使われるリチウムイオン電池の超高速充電(工学部)、コー
ヒー抽出かすの飼料化(農学部)など、日常生活にも関係が深いテーマが取り
上げられている。国内外の企業のほか、自治体も共同研究の相手。ITを活用
した地域のグランドデザイン(白鷹町)は、工学部が手掛けている。

 「近年、大学内で産学連携を積極的に進めようという機運が高まっている。
このため大学に対する外部のイメージも変化して、相乗効果となった。山大大
学院ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(米沢市)や霞城サテライトのオー
プン、大学と県の人事交流などの動きも影響しているのではないか」と小野浩
幸地域共同研究センター助教授は話している。