☆弘前・岩手・秋田大学連携 再編委設置を協議
.[he-forum 3125] 河北新報12/22(3)
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『河北新報』2001年12月22日付(3)
弘前・岩手・秋田大学連携 再編委設置を協議
弘前、岩手、秋田の国立3大学による「北東北3大学連携推進会議」が21
日、秋田市内で開かれ、岩手大が、3大学の統合や大学間の学部再編を検討す
る専門委員会の設置を提案した。弘前大は同意したが、秋田大が「学内の議論
が尽くされていない」として回答を保留し、結論は年度内に開かれる次回の会
議に持ち越された。
席上、岩手大は「少子化が進む中で、国立大の1県1大学の存在意義が問わ
れている」などと提案理由を説明した。
推進会議終了後、3大学の学長が会見し、岩手大の海妻矩彦学長は「このま
まの組織ではボーダーレス社会で生き残っていけない」と強調。弘前大の吉田
豊学長は「統合を前提としていなかったが、国立大の生き残りをかけてそうも
言っていられなくなった」と語った。秋田大の三浦亮学長も「急いで、学内の
意見をまとめたい」と述べた。
専門委は統合のメリット、デメリットを議論した上で、学部の再編や教職員
の処遇など、統合に向けた具体的な課題を検討する見通し。文部科学省による
と、複数の学部を持つ国立大が県境を越えて統合を検討した例はなく、3大学
による専門委設置が実現すれば、全国初のケースとなる。
推進会議は昨年8月に設置され、(1)教養教育の単位互換制度(2)共同
研究―などを検討する4専門委を設けるなどして、3大学による連携を深めて
いた。