☆教員養成拠点校に 宮城教育大が将来計画方針
.[he-forum 3124] 河北新報12/22(2)
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『河北新報』2001年12月22日付(2)
教員養成拠点校に 宮城教育大が将来計画方針
宮城教育大(仙台市青葉区、横須賀薫学長)は21日までに、教員免許の取
得を必修としていない教育学部生涯教育総合課程を、教員を計画的に養成する
課程に再編成する将来計画の方針を決めた。生涯教育総合課程は、独立した課
程としては廃止する。教員養成系大学・学部の再編統合を打ち出した文部科学
省の懇談会最終報告を受けた形で、「東北の教員養成の拠点校として役割を果
たす」(横須賀学長)としている。
教育学部には現在、教員免許の取得を必修とする「学校教育」「障害児教育」
の2つの教員養成課程と、免許取得が目的ではない課程(ゼロ免課程)として
1996年度に設置した「生涯教育総合課程」がある。
文科省懇談会の最終報告が11月、ゼロ免課程は他学部に組み入れる方針を
打ち出したことから、生涯教育総合課程の成果と経験を生かす形で、教員を計
画養成する課程に一本化することを確認。
基本方針として(1)教員養成における東北の拠点校を目指す(2)小学校
教員養成を中心とした特色ある教育を行う(3)現職教員の再教育を担う大学
院の充実、拡充を図る―ことを掲げている。
課程再編の時期、学部の入学定員、ゼロ免課程の教育内容を生かす方策、専
攻・コースの在り方、付属学校との新しい教育研究―などについては、これか
ら検討を進める。
懇談会最終報告は、各都道府県の教員養成系を再編統合して現在の半数以下
とすることを打ち出しており、近隣大学・学部との情報交換なども実施する。
横須賀学長ら幹部は20日、福島大の呼び掛けに応じ、お互いの目指す方向な
どについて話し合った。
横須賀学長は「教員の養成と現職教育に責任を持つ体制を充実させる。小学
校の教員養成を重視したユニークな教育課程をつくり上げたい」と話している。