☆教育を最優先 福島大次期学長臼井氏一問一答
[he-forum 3123] 河北新報12/22(1).
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『河北新報』2001年12月22日付(1)
教育を最優先 福島大次期学長臼井氏一問一答
任期満了に伴う福島大学長選が21日行われ、副学長として自然科学系の講
座新設や学部再編の準備を進めてきた臼井嘉一氏(56)が次期学長に選出さ
れた。文部科学省が国立大の構造改革、教員養成系大学・学部再編の方針を示
している中、福島大はかつてない変革期に立たされている。同日会見した臼井
氏に、将来の福島大の目指す姿を語ってもらった。一問一答は次の通り。
―文部科学省が示す「大学の構造改革の方針」(遠山プラン)に、どう対応
していくか。
「2004年度から、現在の文系3学部体制を自然科学系を含めた2学群4
学類体制へ再編する準備を進めている。『教育重視のミニ総合大学』を目指す」
―大学間の競争が今後、激化すると予想されるが。
「少人数教育などの特性をより発展させて、教育重視の大学づくりを教職員、
学生たちとともに考えていきたい。外部から頼りがいがあると言われるような
大学づくりを目指す」
―全国の国立大で、教員養成系大学・学部の再編が進んでいる。
「福島大教育学部は東北では最大規模で、教員採用の実績も十分。教員免許
取得の必修制を継続し、伝統を守りたい。ただ、他大学の教育学部と得意分野
同士をつなげることは、意味のあることと思っている」
―大学が大きな変革期を迎える中、学生たちに求めたいことは。
「自分のキャリア形成と結びつくような学問への取り組みを考えてほしい。
そのために、大学側としても学生が主体的に進路を選択できるような、きめ細
かな体制を整えたい」
「従来とは大きく異なる状況に置かれているが、大学改革とうまく歩調を合
わせながら、個性あふれる大学をつくる上で、職員、学生の合意を得ながら新
しい福島大を目指したい」