☆教育学部再編で四国5大学が協議
. [he-forum 3071] 四国新聞12/14-
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『四国新聞』2001年12月14日付
教育学部再編で四国5大学が協議
四国の五国立大学でつくる「教育系専門協議会」は十三日、高松市内で第二
回会合を開き、教員養成大学・学部の再編統合問題への対応について意見交換
した。香川大など三大学が各教育学部の存続を主張したのに対し、鳴門教育大
は四国全体での統合案を提示。基本姿勢の隔たりが大きく、具体的な再編協議
を次回に持ち越した。
香川、鳴門教育、徳島、愛媛、高知の各大学学長、学部長らが出席。検討案
を初めて持ち寄り、非公開で協議した。
関係者によると、協議会の冒頭、近藤浩二香川大学長が四国地区国立七大学
長懇談会の決議事項を報告。「各大学に小学校教員養成機能を残すことを原則
に」と述べ、学長レベルでは教員養成機能の堅持で基本合意していることを明
らかにするとともに、中学校教員養成は科目ごとに複数の大学で分担する方針
を示唆した。
これを踏まえ、香川、愛媛、高知の三大学(徳島大は教育学部なし)がそれ
ぞれ教育学部の存続を前提とする一部改組案などを提示。一方、鳴門教育大は
四大学・学部を統合して「四国教育大学(仮称)」を設立する構想を正式に示
した。
教員養成系大学・学部の再編については文部科学省の懇談会が十一月、近隣
の大学・学部を統合して現在の半数以下とする最終報告書を提出。文科省は一
月下旬、各大学から再編に向けた取り組み状況を聴取する予定で、四国の五大
学はこの期限をにらんで年明け早々に再度、対応を協議する。
香川大教育学部の妻鳥敏彦学部長は「教育学部は地元とも密接な関係があり、
ぜひ存続させたい。残された時間内に五大学で一定の方向が出せるよう集中的
に協議したい」と話している。