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理念ある統合へ 学生たちが論議 宮崎大と宮崎医大 
[he-forum 3049] 西日本新聞12/12-up12/12.-
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『西日本新聞』2001年12月12日付

理念ある統合へ 学生たちが論議 宮崎大と宮崎医大

 【宮崎】 二〇〇三年十月の統合を決めた宮崎大(宮崎市)と宮崎医大(清
武町)の学生たちが、学生の立場から大学統合のあり方を考えようと、来年一
月九日、清武町文化会館で「宮大・宮医大統合問題を考えるシンポジウム」を
開く。シンポで出た意見を整理し、両大学でつくる宮崎地区国立大学統合問題
協議会や文部科学省に提出する計画だ。

 政府が打ち出した国立大学の独立行政法人化構想や、有力大学に予算を重点
配分する「トップ30」構想などを受けて全国で国立大統合の動きが加速する
中、「国家の政策決定に任せるのでなく、当事者が理念を持った統合が必要」
と、宮崎大学生自治会と宮崎医大学生会が企画した。

 両会では年内に、両大学の全学生を対象にアンケート調査を実施して統合に
関する論点を整理。シンポではその論点を中心に(1)高等教育のあり方(2)
地方大学の存在意義と地域とのつながり(3)魅力ある大学づくり、などを議
論する予定だ。

 両大学の学生会、自治会は統合問題協議会の専門部会の教官を招いて勉強会
も開始しており、今後、多くの在学生たちにシンポへの参加を呼びかけていく
方針。

 宮崎医大学生会の鮫島直樹委員長(32)=医学部四年=は「総合大のミニ
チュア版か、専門に特化した大学にするのかなど問題点は多い。統合したらで
きなくなること、統合したらできるようになることなどを整理し、学生の意見
をまとめたい」と話している。