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☆東京医科歯科大、歯学部が独自案、東大医学部と統合構想 
.[he-forum 3020] 日本経済新聞11/29-up12/6-
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『日本経済新聞』2001年11月29日付

東京医科歯科大、歯学部が独自案、東大医学部と統合構想

 東京医科歯科大学歯学部(江藤一洋学部長)は28日、教授会を開き、同大と
東京大学医学部との統合構想をまとめた。近く東大側にも構想内容を伝える。
巨額赤字の大学病院を抱えた国立大学の医学部が東京都心の至近距離に2校存
在したままでは生き残りは難しいと判断したものとみられる。文部科学省が国
立大学の再編統合を求めた遠山プランを推進する中、名門医大で浮上した統合
構想は他の国立大学にも大きな影響を与えそうだ。

 構想に対し鈴木章夫医科歯科大学長は「各学部に医科歯科大学の将来像を検
討するように指示しており、構想はあくまでも歯学部の独自案。大学全体とし
て検討したり機関決定したものではない」と話している。一方、東大関係者は
「医科歯科大が具体案をまとめたのであれば真剣に検討したい」と述べた。

 構想によると、東大医学部と医科歯科大医学部、歯学部が統合、付属病院も
再編して、新たに東大に「国際生命医療学環」を創設する。他の国立大学の歯
学部の参加も想定している。機関統合によって財政合理化や組織の効率的運営
が可能になるほか、多彩な人材育成、医療の高度化への対応などが図れ、医歯
学系の国立大学再編のモデルを示せるとしている。

 遠山プラン公表後、全国の国立単科医大では近隣の総合大学と統合する動き
が相次いでいる。医科歯科大学は東京都内の東京工業大や一橋大学などと4大
学連合を結成しているが、歯学部内では連合よりも東大医学部と統合を求める
声が強まっていた。