☆秋田大が大学改革基本構想の骨子を公表
. [he-forum 3008] よみうり教育メール12/04-up12/5.-
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よみうり教育メール 2001年12月4日付
◆秋田大が大学改革基本構想の骨子を公表
秋田大(三浦亮学長)は、国立大学数の大幅削減などを打ち出した文部科学
省の「大学の構造改革の方針」を受け、県内の大学・短大との連携などを盛り
込んだ秋田大改革基本構想の骨子を作成した。二日に秋田市内で開かれた同大
運営諮問会議で公表した。文科省は来年度中をめどに国立大学の再編・統合計
画を取りまとめる予定で、各大学は来年一月末までに何らかの方向性を示すこ
とが求められている。
「環境と共生」を改革の基本テーマとした秋田大の骨子は、県内大学・短大
との単位互換などで協力する「大学コンソーシアム」を形成し、産学官連携の
共同研究による地域貢献などを目指している。
具体的には、大学院に「地域健康福祉独立研究科」(仮称)を創設し、「秋
田大学教育センター」(同)を作って教育方法の研究や生涯学習を進めて北東
北三大学の共同施設に発展させる。環日本海を中心に国際的な大学交流のため
の「秋田大学国際センター」(同)創設も盛り込まれた。同大は今後、意見集
約して改革構想をまとめる方針。
外部の有識者を委員として提言を受ける運営諮問会議で、三浦学長は「将来
的にはいろいろな可能性はあるが、現在、北東北の大学統合を検討することは
ない」と強調。委員からは「秋田大の特徴を前面に出して存在感を示すべき」
「県内大学の中でリーダーシップを発揮して欲しい」と意見が出た。
会議では同大の来年度概算要求の内容も示され、副学長の設置、大学院「工
学資源学研究科」、「教育学研究科」の創設、医療技術短大の四年制への移行
が文科省に認められ、財務省に要求していることが報告された。