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どうなる教員養成  国立大・学部統廃合  日本教育学会がシンポ 
しんぶん赤旗 12月25日号.
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しんぶん赤旗 12月25日号

どうなる教員養成
国立大・学部統廃合
日本教育学会がシンポ

 政府が国立の教員養成系大学・学部の統廃合を強行しているなか、日本教育学会は
二十四日、シンポジウム「国立の教員養成系大学・学部の再編動向を考える」を東京
・明治大学で開きました。この問題で文都科学省が設けた懇談会の委員の小笠原道雄
氏(放送大学広島学習センター教授)は、懇談会で教科専門教育の問題点が何度も議
論されたと報告。懇談会最終報告で一県一国立教員養成大学・教育学部の原則が見直
されたことについて「五月までは、その原則は強く維持されていたが、六月の『遠山
プラン』 (国立大学の構造改革方針)から、結論として大幅削減方針へ変わった」と
のべました。
 加野芳正氏(香川大学教授)は、教育学会会員におこなった調査をもとに、教員養
成教育について、大学教員が自覚的具一体的に取り組んでいることを明らかにしまし
た。横須賀薫氏(宮城教育大学学長)は、最終報告は教員養成教育の専門性を考える
契機となるとしつつも、「行政主導による大学・学部の統廃合問題がからむことに危
機感を抱く」とのべました。
 「懇談会の最終報告にはどんな権限があるのか号報告には教員養成の将来的あり方
の議論がない」「付属学校はどうなるのか」など熱心な質疑があり、各大学での取り
組みが報告されました。