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☆宮大工学部が企業から卒業研究テーマ募集 
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『宮崎日日新聞』2001年12月1日付

宮大工学部が企業から卒業研究テーマ募集


 企業のアイデアや疑問が理系学生を刺激するか―。宮崎大工学部(平野公孝学部長)は学生の卒業研究テーマを県内企業から募集している。地域の産学連携の初の試み。大学側は「学生が日ごろ学んでいる基礎研究が現場で、どのような意味を持つかを知る好機になる」と期待している。

 県工業倶楽部の協力を得て、工学部の全六学科で対応。最先端技術のほか、基盤的、基礎的な分野のテーマも歓迎する。提案した企業は「卒業研究結果の報告を受ける」「教員、学生と協力して研究を進める」の二形式のいずれかを選ぶ。

 締め切りは十七日。一月中旬から一カ月かけて大学と企業が提案内容について話し合い、二月下旬に採否を決定。来年度の新四年生が取り組む。山口大学では本年度八十一件の提案のうち、三十四件を採用している。

 平野学部長は「提案によって、現実の問題、課題を意識するという学生教育の側面を持つとともに、教員と企業間のネットワークの広がりにもつながるだろう。工学部内でも、学科の枠を超えた研究ができるようになるのではないか」とメリットを強調する。

 県工業倶楽部にはすでに提案一件、問い合わせも数件寄せられている。狩俣静男専務理事は「宮大とはさまざまな角度から連携を深めており、その一環。新しい試みを一緒になって進めたい」と話している。

 問い合わせは同倶楽部TEL0985(74)4554、宮崎大工学部TEL0985(58)2872。