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河合塾のページ
変貌する大学地図
〜待ったなしで進む国立大学の独法化と再編・統合〜
国立大の独法化が粛々と進行している。9月27日には、調査検討会議から『新しい「国立大学法人」像について』と題する中間報告も公表された。この中間報告を読むと、これまで危惧されてきた「中期目標・計画を設定することによる短期間での成果要求」「文理間格差」「給与格差」などの課題は、基本的にクリアされつつあり、表面的には独法化が“軟着陸”可能な状況になっているようにも見える。
だが、遠山プラン「大学(国立大学)の構造改革の方針―活力に富み国際競争力のある国公私立大学づくりの一環として」に示された「再編・統合の推進」「トップ30への重点配分」など、国立大関係者にとっては、冷水を浴びせかけられたような新たな問題も浮上しており、まだまだ決着までには紆余曲折が避けられないところだ。
文部科学省大学改革推進室長へのインタビューや大学改革連絡会の資料などをもとに、国立大学の独法化をめぐる動きを追う。
I N D E X
護送船団方式から個性ある大学づくりをめざして
国立大学の「構造改革」はどこまで進んでいるか
文部科学省大学改革推進室長に聞く
「自己責任」(自律的な運営)と
「説明責任」(納税者の意向を反映)
・・・矛盾するニーズに応えることに難しさがある
国立大学長に聞く
学問や教育、研究は国家百年の大計をもとに
構築すべきものである