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☆教育力低下の懸念も 現状の見直しは必至 教員養成系大学文科省最終報告
. [he-forum 2953] 奈良新聞11/23up11/23.-

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『奈良新聞』2001年11月23日付

教育力低下の懸念も

現状の見直しは必至

教員養成系大学文科省最終報告

 教員採用数が全国的に減る中で、国立の教員養成系大学の再編統合はある程
度予想されていたことではあったが、大久保哲夫奈良教育大学長は「厳しいも
のが出されたという感じ」と声を落とした。

 教員養成系大学への逆風の中、奈良教育大でも平成7年度に教員免許を取得
せずに卒業できる新課程(ゼロ免課程)の設置、同11年度には2種類の教員免
許取得を可能にし、課程の改組を行うなど、時代に即した大学の独自性、魅力
ある学校づくりを図ってきた。

 また、昨年からは大学の運営諮問会議で外部からの意見を積極的に取り入れ、
県内9大学でつくる県大学連合に加盟して地域に貢献し、開かれた大学を目指
す取り組みを強化するなど、従来型からの脱皮を一層推進していた。

 しかし一方で、近畿では奈良、大阪、京都、兵庫の四つの教育養成系大学の
うち、兵庫を除く3大学でゼロ免課程を持っていることから、これらが統合さ
れるのではとの見方もあった。

 今後どういった形で再編統合が進むかははっきりしていないが、現況の見直
しが図られるのは確実。大久保学長は「各都道府県の教員養成系大学は、地域
のことを分かっている学生を教員に育てることで、これまで地元の教育界に大
きな役割を果たしてきた。それだけに再編統合されれば全体的な教育力の低下
が心配」と懸念。「将来的にも奈良に教育大を堅持したいが、これまで近畿4
つの教育大の学長が行ってきた情報交換の場でも、より具体的な対応策につい
て話し合うことになるだろう」と話している。