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☆茨城大教育学部 生き残りへ改革に本腰 
. .[he-forum 2952] 茨城新聞11/23up11/23-

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『茨城新聞』2001年11月23日付

茨城大教育学部 生き残りへ改革に本腰

 茨城大教育学部(水戸市文京)は教員養成の拠点大学としての生き残りを目
指し、自己改革へ本腰を入れる。

 同学部は、明治七年(一八七四年)創設の茨城師範学校が母体。県内小中学
校を中心に多数の人材を送り、本県教育界に圧倒的な人脈と重みをもつ。現在
は教員養成と情報文化、人間環境教育の三課程があり、学部の入学定員は三百
五十人。

 今回の懇談会答申について、菊池龍三郎教育学部長は「予期はしていたが、
明治以来の教員養成の仕組みが塗り変わる大転換だ。いま学校現場は教育内容
の多様化や学級崩壊などさまざまな課題に直面している。より質の高い教員を
養成し、学校現場の期待にこたえられる大学へ脱皮できるかどうかが生き残り
のカギ。学生教育の充実、地域との連携強化へ徹底して取り組みたい」と語る。

 文科省は今回の懇談会報告に先立ち、全国の教員養成系四十八大学の入学定
員を一九九八年度から三カ年で計五千人削減した。ただ、茨城大教育学部の削
減数は計二十人にとどまった。学生規模は、地方国立大教育学部系(単科大除
く)の中では埼玉、千葉、静岡各大に次いで全国四番目。

 また、人口も全国的には二〇〇七年前後には減少に転じるが、本県人口につ
いては二〇二〇年ごろまで増加が見込まれ、少子化とはいえ、県内の教員需要
が急減する状況にはない。このため、学内からは「茨城大が統廃合の対象にな
る可能性は低い」との観測も聞かれるという。