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☆帯畜大 他大学との統合も模索 
. [he-forum 2948] 十勝毎日新聞11/23up11/23.-

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『十勝毎日新聞』2001年11月23日付

帯畜大 他大学との統合も模索

教授会で決定、学内論議へ

 帯広畜産大学は22日の教授会で、国内唯一の畜産系単科大学としての特色を
失わずに他大学と統合する可能性を探ることを決めた。国立大学の再編統合が
進む中、単独以外の生き残り策も検討せざるを得ないと判断した。大学執行部
が統合案も含めた学内論議の集約を一任するよう求めて了承されたもので、今
後は全学的な理解のもとで統合の可能性が話し合われる。結論次第では、道内
国立大学の再編統合の動きにも影響を与えそうだ。 (岩城由彦) 文部科学
省は今年6月、国立大学に民間的な経営手法を取り入れ、競争を促すことなど
を柱とする大学構造改革の方針(遠山プラン)をまとめた。全国に99ある国立
大学の再編統合を推進する考えで、各大学には来年1月までに基本姿勢を示す
よう迫っている。

 帯畜大では昨年5月に発足した将来構想検討委員会が、来年度の導入を想定
した学科改組案を策定。将来の国立大学の独立行政法人化も視野に入れ、独自
の地固めを目指してきた。

 一方、今年10月には旭川医科大学と北見工業大学が統合に向けた協議を始め
るなど、道内でも再編統合の動きが本格化。同省への意思表示期限も近付く中、
地方の単科大学として統合論議に触れないのは困難な情勢となっていた。

 学内には全国共同利用施設の原虫病研究センターや地域共同研究センターな
どを生かして大学の存在価値を高めるよう望む声がある一方、道内国立大学の
教官と統合を見据えた情報交換を重ねる若手教官らも存在する。

 佐々木学長は「国に示す案の1つとして、伝統をうまく活用した形での統合
も視野に入れて活用していくことが必要」と説明。論議の行方について、ある
教官は「大学の特色を維持する基本姿勢を貫く以上、単純に規模の大きい大学
に吸収されるということにはならない」と受け止めている。