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☆大学の破たん処理手引書 少子化に強い危機感 私大連盟が作成 
. [he-forum 2931]共同通信ニュース速報-up11/22.-

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大学の破たん処理手引書 少子化に強い危機感 私大連盟が作成

共同通信ニュース速報

 日本私立大学連盟(百二十一大学加盟、会長・奥島孝康早大総長
)は、経営難に陥った大学の破たん処理マニュアルを盛り込んだ報
告書を作成し、二十一日公表した。「民事再生」「破産」といった
処理の法的手続きなどを説明している。私立大の団体がこうした具
体的な手引書を作成したのは初めて。
 少子化が進み、資金難からほかの学校法人の支援を受ける大学も
出るなど大学の「冬の時代」が到来する中、報告は私立大の強い危
機感の表れと言えそうだ。
 報告は、少子化による学生数の減少やインターネットを使った海
外の大学の日本進出などを挙げ、「私立大の経営環境は日増しに厳
しくなっている」と指摘。予防策として@内部監査機能の強化A事
務の外部委託推進B単位互換など大学間の連携―などを挙げた。
 学生数減少による収支悪化、借入金への依存、債務超過など経営
悪化の流れもチャートで示した。その上で、破たんした場合は民事
再生、破産などの処理法があるとして、法的な手続きや教職員の処
遇など具体的な留意点にも触れている。
 さらに「学生の身分と学籍は最優先で守らなければならない」と
して、破産する場合には全学生をほかの大学に編入、転校させるた
めの努力をするべきだとしている。
 日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、今春、新入生数
が入学定員を割り込む「定員割れ」をしたのは、四年制大で約30
%、短大で約55%に上った。
 また、広島安芸女子大などを経営する学校法人「広島女子商学園
」(広島県坂町)は今年九月、大幅な定員割れから経営難に陥り、
福島県の学校法人からの支援を受け入れている。
(了)
[2001-11-22-07:44]