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☆「大学はみんな民営化を」ノーベル賞の利根川進さん語る 
. [he-forum 2920] 朝日新聞11/17-11up11/20 .-

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「大学はみんな民営化を」ノーベル賞の利根川進さん語る

朝日新聞ニュース速報

 「イチロー選手みたいに、科学者も実力だけで渡りあうようでないと」。ノーベル医
学生理学賞受賞者で米マサチューセッツ工科大学教授の利根川進さんが17日、名古屋
市内で朝日新聞社のインタビューに応じた。「50年でノーベル賞30人」という政府
の目標を批判した今年のノーベル賞受賞者、野依良治・名古屋大教授の考えを「まった
く同感」とし、「日本の大学はみんな民営化したらいい」などと、日本の科学教育をめ
ぐる「構造改革」論を語った。
 利根川さんは「ノーベル賞をもらえる実力があって、まだもらってない人は受賞者の
10倍はいる。もらうかどうかは運」「受賞を目標に研究している人はほとんどいない
」と話した。受賞者を増やそうとするなら、教育の仕組みを変革しなければいけない、
と訴えた。
 また、日本の大学の現状については、「教授たちが大学院生らを自分の仕事の手伝い
に使うばかりで、独創性を秘めた若い研究者を育てる努力をほとんどしていない。才能
を発揮する機会を奪っている」と手厳しく批判。
 科学研究に公費を使う必要性を強調したうえで、「日本は研究者間の競争が少なく、
緊張感がない。税金は横並びでなく、より優秀な科学者のために多く使われるべきだ」
。そのうえで、「イチロー選手や野茂選手のように、科学者も実力で競わなければ」と
述べた。
 利根川さんは京都大を卒業後、米国やスイスなどで研究。分子生物学の手法で免疫機
構のなぞに迫った業績で82年に朝日賞、84年に文化勲章、87年にノーベル賞を受
賞した。今回はメニコン(本社・名古屋市)の創業50周年記念事業に参加するため来
日。セミナーで小学生と科学について語り合うなどした。
[2001-11-17-20:26]