☆オンリーワン目指せ 大学再編統合で改革懇
.[he-forum 2877] 北日本新聞11/13-up11/14-
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『北日本新聞』2001年11月13日付
オンリーワン目指せ 大学再編統合で改革懇
富山大、富山医薬大、高岡短大の再編統合について、県内各界の有識者が三
大学と県に提言する「国立大学の改革等に関する懇談会」の初会合が十二日、
富山市の富山第一ホテルで開かれた。「富山の大学らしい特色を」などの要望
を踏まえて「交流と貢献」を基本理念とした中間提言の骨子をまとめ、富山独
自の「オンリー・ワン」の研究などで「(国公私立大の)トップ30」を目指
すことなどを求めた。
中沖知事、正橋富山市長、山田圭蔵北陸経済連合会長、中田善廣県高校長協
会長ら各界の二十八人が委員を務め、会長に南日康夫県新世紀産業機構科学技
術コーディネーターを選んだ。
富山大の滝沢弘、富山医薬大の高久晃、高岡短大の蝋山昌一の各学長が検討
状況を説明。委員からは「富山大工学部の移転で高岡短大ができた。(高等教
育機関の)地域分散も必要」「教員養成課程は残すべき」など活発に意見が寄
せられた。
中間提言の骨子のうち、「交流」では▽地域の諸組織・団体との連携▽環日
本海など国際交流の推進▽県立大、私立大との連携−など、「貢献」では▽地
域の学校教育の水準向上▽県の産業活動の活性化−などを提唱した。
早急に中間提言案をまとめ、二十六日に開く二回目の会合で集約して県が二
十七日にも文部科学省に提言を伝える。
◇
三大学の学長は「大学が生まれ変わる最初で最後のチャンス」「単なる寄せ
集めでなく新しい発想で新大学を考えていく」と口をそろえ、再編統合方針で
一致していることを強調した。
富山医薬大の高久晃学長は「文部科学省は、再編統合の努力をしなければ予
算を下げるとほのめかしている。再編統合は業績をパワーアップするラストチャ
ンスだ」と強い口調で述べた。高岡短大の蝋山昌一学長も「再編統合は、地域
のニーズにこたえて生まれ変わるチャンス」、富山大の滝沢弘学長は「地域に
貢献し、開かれた大学にしたい」と述べた。
懇談会退席後、蝋山学長は、自然科学系の分野について富山大と富山医薬大、
人文社会学系について富山大と高岡短大で意見交換し、相互理解を深めた上で
三大学で正式協議に入る方針を明らかにした。