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☆大分大と大分医科大が03年10月に統合 
.[he-forum 2874] 大分合同新聞11/13-up11/14-
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『大分合同新聞』2001年11月13日付

 大分大と大分医科大が03年10月に統合

 大分大学(野村新学長)と大分医科大学(中山巌学長)が十二日、統合に合
意した。二〇〇三年十月をめどに新しい大学として生まれ変わることになった。
少子化の中、全国の国立大で再編・統合の動きが加速化。両大も知的、人的、
物的、財政的資源を共有することで地方の大学として生き残りの道を選んだ。
両学長は「これまでの学部の壁を超えた新しい学問の創造につなげたい」と話
している。

 両大は統合に向けた可能性を探っていこうと昨年五月に検討会議を発足。今
年七月には大分地区国立大学統合推進協議会に組織を変更し、統合を前提にし
た話し合いを続けてきた。

 この日は両大の二十六人が出席して二回目の統合推進協議会を大分市内のホ
テルで開催。国際競争力を高め、社会の期待やニーズに適切に対応していくた
め「知的、人的、物的、財政的資源を統合。既存の組織や枠組み、運営方針を
見直し、教養教育の充実、専門教育、学術研究分野の拡充、新たな研究分野の
開拓などに取り組む」―などの統合の基本方針などを全会一致で可決。それを
受けて野村、中山両学長が統合合意書を交わした。

 調印式の後、中山学長は「統合問題は以前からの懸案だった。知的、人的、
物的、財政的資源を共有することが最大のメリット。今までにない新しい学問
をつくっていきたい」。野村学長は「国民や県民にさらに意味のある大学にし
たい。二十一世紀初めに新しい大学の構想にかかわれてうれしい」と話した。

 両大は今後、推進会議を新たに組織し、部門別に専門会議をつくるなどして
学部構成や人的配置、大学名など、具体的な検討に入っていく。

 統合によって、どういった特色のある大学に生まれ変わるかが最大のポイン
ト。両学長は「単に学部が増えるだけなら意味がない。これまでの分野、学部
を離れて学部を再構築し、世界に通用する人材育成をしていきたい」と話して
いる。