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☆撤退は来年3月末 旭川医大 
.[he-forum 2853] 十勝毎日新聞11/07-up11/11.-

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『十勝毎日新聞』2001年11月7日付

 撤退は来年3月末 旭川医大

 
市立病院医師派遣年内の方針を延期

 帯広市立病院に医師を派遣する旭川医大の医師撤退時期が来年3月いっぱい
に確定したことが7日分かった。当初示された年内撤退は回避する格好だが、
同医大からの常勤医師の派遣形態は解消となる。ただ、医大側は代替医師紹介
も含めて市側の相談に乗るなど、撤退後も協力関係を維持する方針を市側に打
診している。(児玉匡史)

協力関係の維持も打診

 砂川敏文市長が5日に同医大の高後裕教授に医師派遣継続を要請したときに
医大側から示された意向を市議会与党筋に伝えた。

 今回の要請結果について砂川市長は与党議員に対し「不調に終わり、残念な
結果となった」との認識を伝えたが、医大側からは「大学の独立行政法人化な
どで医大自体を取り巻く環境の厳しさが増しており、撤退方針には依然変わり
はないが、何かあったら医大としても市立病院を支援、撤退後の医師紹介など
責任を持って対応する」との意向が示されたという。

 同医大は、市立病院整備で既存の病床数50床のまま現在地で改築する方針に
対し、高度医療の充実など使命を果たせないとして医師の引き揚げを伝えた。
撤退時期が来年3月末と示されたことで当初の今年12月いっぱいから3カ月間
引き伸ばしされる形となる。

 これを受け、議会内の一部には「同医大の医師派遣継続を要請することもさ
ることながら、廃院とならないよう別ルートで医師を探すなど具体的な対応を
考える時期に入っている」との声も出始めた。ただ、議会内では同医大から常
勤医師の派遣を熱望する動きは根強く、今回の要請結果を報告する8日の市議
会厚生委員会で、どんな論議になるか注目される。