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☆「再編の具体案現場レベルで――教官らが『考える会』 室工大など40人理想の大学像探る 
. [he-forum 2828].-『北海道新聞』11月6日付朝刊-up11/6-
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『北海道新聞』11月6日付朝刊
「再編の具体案現場レベルで――教官らが『考える会』 室工大など40人理想の大学像探る」

室蘭工大などの教授ら約四十人が五日までに有志のグループを結成、北大を除く道内すべての国立大学、六単科大学を統合した新たな総合大学の創設を目指し、活動を姶めた。北見工大と旭医大が統合へ向け協議入りすることに合意し、他の大学にも再編の波が押し寄せる中、理想の大学像を現場レベルで考える。統合再編を話し含う教官組織の結成は、道内では初めて。

「道内国立単科大学の将来を考える会」で、メンバーは室蘭工大のほか、北見工大、帯広畜産大、道教育大の四校の教官。小樽商大と旭医大の教官にも参加を呼びかけている。

道内の単科大は各地域で歴史を刻んできた経緯がある。同会は@大学の一極集中を避け、地域に密着した研究、教育活動を進めるA各単科大の学問分野を有機的につなぎ、新たな学問を創出できる態勢を整えることが可能として、六大学の統合を訴えていく。

各キャンパスをIT(情報技術)によりネットワーク化し、各地域に分かれているデメリットを克服する教育環境づくりも提案する。これらの主張を、ホームページ上で公開する一方、教官の意見を反映させた統合の具体案を作成し、各大学に提示する考えだ。

大学の生き残りをかけた「統合再編」は、道内でも水面下でさまざまな交渉が続いている。しかし、それらの論議に参加できるのは多くの場合、幹部だけで、現場の教官に十分な構報が伝わらないまま事態が動いているのが実情だ。呼びかけ人の一人、室蘭工大の佐々木真・助教授は「明確な目的もなく、地理的に近いから、というだけでくっつくのなら、本末転倒。大学の事情にとらわれずに、教官一人ひとりが知恵を出し合うべきだ」と話している。