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☆道教大、札幌に教員養成課程を集約 岩見沢校を統合−学長が提案 
. [he-forum 2813] 北海道新聞11/02up .-

『北海道新聞』2001年11月2日付

道教大、札幌に教員養成課程を集約 岩見沢校を統合−学長が提案

 道教育大の村山紀昭学長は一日までに、岩見沢校を札幌校に統合した上、現
在、五校すべてに設置されている教員養成課程を札幌校に集約する方針を固め、
学内に提案した。同学長は、この案を軸に年度内に最終案をまとめ、機関決定
にこぎつけたい考え。しかし、縮小対象とされた釧路、旭川、函館の三校は猛
反発しており、成案を得るまでには曲折も予想される。

 学内の「将来計画特別委員会」に提出された学長試案によると、現在、五校
に設置している教員養成課程を札幌校に集約。その結果、岩見沢校のほか、釧
路、函館、旭川の三校の機能が大幅に低下することになる。

 道教育大では当初、距離の近い札幌と岩見沢の両校を統合し、現在の五分校
から四分校体制とする計画だったが、文部科学省が六月、国立大学の大幅削減
を柱とする「大学の構造改革の方針」(遠山プラン)を公表したことで、とん
挫。生き残りのため、さらにスリム化を進める必要があると判断した。

 学長試案に反発している函館、釧路両校は、1)札幌と岩見沢に教員免許取
得を目的としない新課程(教養課程)を置く、2)教員養成課程は他の三校に
置く―などとする対案を提出しており、混迷の度を深めている。

 村山学長は既に釧路、函館両市幹部と会い、再編の基本的な考えを説明し、
理解を求めたが、自治体側は反発したという。

     ◇   ◇

 北海道教育大学 戦前からあった道内各地の師範学校などが統合され、1949
年(昭和24年)に道学芸大として発足。66年に現在の校名に変更された。札幌、
旭川、岩見沢、釧路、函館の5校に分かれ、本部は札幌に設置。教育学部のみ
の単科大学で、教員を養成する2つの課程と、生涯教育、芸術文化など教員免
許の取得義務のない5つの新課程を置いている。同大の昨年度の学生総数は約
5500人。昨春の卒業生は1332人で、このうち教員になったのは433人だった。