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独行法反対首都圏ネットワーク

☆国立大の独立行政法人化 熊大職員ら反対声明 
.[he-forum 2809] 熊本日日新聞11/01 .-up11/2
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『熊本日日新聞』2001年11月1日付

国立大の独立行政法人化 熊大職員ら反対声明

 熊本大教職員組合は三十日夜、熊本市黒髪二丁目の同大黒髪キャンパスで大
学改革に関する討論集会を開いた。国立大の独立行政法人化に関する国の中間
報告に対し、「国による目標策定や評価は統制を強化し、大学の自主性を衰退
させる」などとした反対声明を出した。

 同大の教職員ら約四十人が参加した。文部科学省の調査検討委がこのほどま
とめた中間報告を市川聡夫副委員長が分析。学長と役員のトップダウンによる
大学運営の強化、学外者の権限拡大に伴う研究内容への悪影響の可能性などを
指摘。「大学に合った設置形態を検討するはずが、国や企業にとって扱いやす
い大学像を示している」と批判した。

 また、九月県議会の知事答弁で独法化を検討する方針が示されたばかりの県
立大から、山田俊教職員組合書記長らも参加。「県立大にとって独法化は何の
メリットもなく、国の考えを追従しているに過ぎない。知事答弁は青天のへき
れき」と述べた。熊本大教組の反対声明はほかに、授業料の大学・学部間格差、
教育研究の安定性を欠く教職員の労働条件の悪化などを懸念。「断じて容認で
きない」と訴えている。