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☆横浜国大で抜本的改革案  ◆教員養成課程切り離しも視野
  . [he-forum 2801] 神奈川新聞 11/1-UP11/1

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横浜国大で抜本的改革案


◆教員養成課程切り離しも視野


 横浜国立大学(横浜市保土ケ谷区、板垣浩学長)の教育人間科学部のうち教員
養成課程を切り離し、東京学芸大学(東京都小金井市、岡本靖正学長)に統合、
残った人間諸学科を近隣国大からの改編を含めて拡充した教養学部に再編する抜
本的な改革案を検討していることが、三十一日明らかになった。ただし、教養学
部では選択で教員免許を取得できる課程は残す。一方で、神奈川師範学校以来の
伝統を持つ教育人間科学部内には、高度な教育指導者の養成を目指す総合教育学
部へ転換すべきだとの対案も根強く、最終的な意思決定までには、紆(う)余曲
折が予想される。いずれの改革案が実現しても、全国の教員養成系大学の再編の
目玉として注目を浴びそうだ。
 少子化による教員採用数の減少に伴い、全国の教員養成系大学・課程の統廃合
が焦点となっている。改革案では、横浜国大教育人間科学部の教員養成課程二百
三十人を切り離した上で、教員養成を東京学芸大学に統合・集約する。
 同時に、残った人間諸学科を拡充し、新教養学部に改編。定員を四百人とし、
人間発達、国際社会、人文、自然、環境情報、生活、行動表現の七学科を設置す
るプランだ。
 また、大学院に博士課程を含む人間諸科学を対象とした共生社会研究科を設け
ると同時に、現職教員などを対象とした高度な資質を持った教育指導者を養成す
る教育専門大学院(昼夜計六十人)を併設する。付属横浜、鎌倉両小・中学校、
養護の在り方も検討課題だ。
 これに対して、教育人間科学部内では、東京都に続いて本年度から県、横浜、
川崎市などの教員採用枠が増加に転じたことから、教職にかかわらない新課程を
他大学へ切り離し、新たに四百人枠の総合教育学部として拡充する対案も検討さ
れている。
 小・中・高・養護の学校種や教科にとらわれない広領域・総合的学習に対応し
た四課程九コースを設け、質の高い教員養成を行うため、一部は大学院と連動し
た六年制も採用する。また、現職教員などのリカレントを担う教育専門大学院

(夜間四十人)も設けるとしている。