『北日本新聞』2001年11月27日付
大学再編で文科省に中間提言提出 改革懇
県は二十七日、「国立大学の改革等に関する懇談会」がまとめた県内三国立大学の再編統合に関する中間提言を文部科学省と三大学に提出した。 文部科学省にはこの日午前、江畑県経営企画部長や、懇談会委員の酒井真次県議らが訪れ、清木孝悦高等教育局主任大学改革官に手渡した。
江畑部長は富山大学などの歴史に触れ「富山は従来から教育に熱心な県。三大学とも県民の大学という意識が強い。しかし県外進学率も高く、魅力ある大学をつくることが課題だ」と述べ、提言を渡した。
清木主任大学改革官は「改革は複数の国立大学のいいところを組み合わせ、レベル、パワーアップを目指したものだ。地域の意向を聞きながら検討いただいた。三大学に十分伝えたい」とこたえた。
南日康夫懇談会会長は三大学を訪れた。富山大では、滝沢学長に中間提言を手渡し「県民こぞってサポートしていくので、いい大学をつくってほしい」とあいさつ。滝沢学長は「教育学部の存廃問題があるが、県内に教員養成機関があることは大事だと思うので何とか残したい」と話した。