私立大学・短大、学生集めに「至れり尽くせり」
読売新聞ニュース速報
少子化で経営環境が悪化するなか、私立の大学・短大が学生集めのために様々な工夫
を凝らしていることが、文部科学省の調査でわかった。無料のキャンパスツアーや好き
な試験日が選べる入試、通学用のタクシーなど、「至れり尽くせり」のサービス提供ぶ
りだ。
大学、短大を設置している６５０の学校法人すべてにアンケートを要請、６２０法人
から回答を得た。
まず募集時期には、受験する高校生らに学内を見学させる「オープンキャンパス」を
実施する大学が目立ち、宿泊体験や無料送迎バス運行のほか、周辺の見学ツアーまで行
われていた。高校訪問でのスカウトや、ダイレクトメール攻勢も常識だ。
入試も、多様化している。丁寧な面接などで意欲をみるＡＯ（アドミッション・オフ
ィス）入試を実施する大学が急増。推薦入試では、Ｅメールで対話を繰り返し、合否を
決めるインターネット入試も登場した。自己推薦で集まった受験生がグループでバーベ
キュー料理を作るのを見て合否を判断するものもあった。
成績優秀者に奨学金を与えるスカラシップ入試や、１科目入試、試験日を自由に選択
できる方式も「好評」だったという。
施設面では、トレーニングセンター、ジム、ワンルームタイプの学生寮などで充実を
競っており、ストーカー被害防止のための安全対策講習会を女子学生向けに開いている
ケースもあった。丘の上に建つある大学は、通学用にタクシーをチャーターしていた。
[2001-10-28-03:03]
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