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『北海道新聞』2001年10月27日付

北大水産学部、札幌移管を検討 函館は大学院に特化

 【函館】北大は二十六日までに、函館市内にある水産学部について、学部を
札幌に移管し、函館は大学院を残す再編計画について検討を始めた。全国で国
立大の統合・再編が進む中、北見工大と旭川医大の統合協議が始まるが、北大
学内の再編の動きも加速しそうだ。

 北大水産学部の絵面良男学部長は同日、北海道新聞の取材に対し、「学部は
札幌に移し、函館のキャンパスは、大学院に特化して活用する案も検討してい
る」と述べ、国立大の独立法人化、統合・再編を乗り切るための方策として、
学部、大学院の切り離しの可能性がある考えを示した。

 さらに、同学部長は「函館のキャンパスを完全に撤退することはないが、学
部の生き残りも優先しなければならず、苦しい選択を迫られる」と、現状につ
いて説明した。

 水産学部の学部を札幌に移す理由について、同学部長は、1)現行カリキュ
ラムでは、教授らが札幌での一部授業も受け持たなければならず非効率、2)
優秀な学生を集めるためには、札幌に移転した方が有利―などの点を挙げた。

 水産学部の移転問題については、同日までに函館市に対し、同大学首脳が
「水産学部は、現状のままでは存続できない」と伝えた。

 北大水産学部 札幌農学校水産学科が前身で、一九四九年に学部創設。学生
数は、学部八百八十九人、特設専攻科十七人、大学院三百二十八人。水産海洋
科、海洋生産システム、海洋生物生産科、海洋生物資源化の四学科。大学院は、
環境生物資源科学と生命資源科学の二専攻。

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☆北大水産学部、札幌移管を検討 函館は大学院に特化
  2001.10.29[he-forum 2770] 北海道新聞10/27
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