『日本経済新聞』2001年10月22日付
産業界の視点から大学をランク付け―経産省、来年度末にも
経済産業省は産業界の視点から見た大学のランク付に取り組む。理工系の学
部学科ごとに産学の共同研究や特許出願件数などを数値化し評価する。大学同
士の競争を促し教育や研究の質の向上を狙う。早ければ二〇〇二年度末にも最初の順位を公表、毎年更新していく。
評価項目として研究員数、会杜役員兼任の教員数、企業人と連名での論文数、
企業寄付講座数などを検討している。学部学科の総合的な順位のほか研究者の個人ランキングも公表する。
大学ランキングは出版杜などが独自の指標で調査・公表しているものがある。
経産省は既存の指標をまとめ、産業界にとって重要な項目を組み合わせて独自
のランキングとする。産業のニーズにあった教育サービスや研究を促し、産学連携や大学発のベンチャー起業を後押しするのが狙い。
大学ランキングは文部科学省が上位30の大学に研究資金を重点配分する目的
で、大学評価・学位授与機構や、来年度にも設立する第三者機関を通じて実施
する計画がある。
経産省は「産業界のニーズに合った評価の視点が必要」として独自のランク
付けに乗り出す。
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