『北國新聞』2001年10月16日付

金大、リストラへ始動
　あす改革推進室を設置、教育学部の廃止含め議論

　金大は十七日、学内に大学改革推進室を設置し、大規模なリストラに向け、 作業を本格化させる。一県一大学の原則を崩す国立大再編の論議が文部科学 省を中心に進む中、同室では、独立行政法人化への移行や、トップ三十大学 に選定されるための戦略を練るほか、教育学部の縮小、廃止、附属学校の存 続についても議論する。
　金大ではこれまでにも教育学部の改組計画が持ち上がり、五年前から入学 定員を数十人単位で減らしてきた。しかし、文科省の懇談会が十五日、近隣 の都道府県にある複数の大学・学部を統合し、附属学校も統合後の大学に移 管する方針を固めるなど、教育学部再編の流れはさらに進む見込みとなった。
　金大教育学部の再編案として、学内では既に▽文系、理系の学科に振り分 け、学内の他学部へ移管する▽教官の所属を他学部に移し、小学校教員養成 課程は残す―など、学部の看板を下ろすことも視野に入れた案が浮上してい る。
　金大の林勇二郎学長は「いろいろなケースを想定して再編案を策定するよ うに教育学部に指示している」としている。

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