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☆福島大 04年4月自然科学系を新設へ 
200110.2 .[he-forum 2642] 河北新報10/02

『河北新報』2001年10月2日付


福島大 04年4月自然科学系を新設へ


 福島大は現在の教育、経済、行政社会の文系3学部体制を、自然科学系を含む2学群4学類に再編する方針を決め、学内に1日、自然科学系学群準備調査室を正式発足させた。学群導入で従来の学部の壁を低くするとともに、人材育成に重点を置いた「教育重視のミニ総合大学」を目指す。国立大の大幅削減を掲げる「遠山プラン」の行方など流動性は残るが、大学は2004年4月に新しい体制の下で学生を受け入れたい考えだ。
 再編案によると、学群は「人文社会」と「科学技術」。教育者、経済人、公務員、科学技術者の育成を目標に、人文社会学群には教育文化、行政政策、経済経営の3学類、科学技術学群には理工学類を設置する。
 教官組織としては「人間と文化」「自然と技術」(いずれも仮称)など5つの学系を設ける。教官は学系に属しながら、学群・学類にとらわれずに講義を受け持つという。
 臼井嘉一副学長は「研究重視のために学群・学類、学系に分けた筑波大とは逆の発想で、教育を重視するために学群・学類、学系を分離した。教官を有効活用し、文理融合の教育で人材育成を図る」と説明している。
 自然科学系学群創設準備調査室には1日付で、東工大金属工学科長の入戸野修氏、東大工学部教授の虫明功臣氏、東北大情報処理教育センター長の樋口龍雄氏を併任教授として迎え入れた。学内の3人を加えた6人が調査室(室長・入戸野教授)スタッフとなり、カリキュラムづくりや人材集めなど、科学技術学群の創設に向けた準備を進める。
 福島大は教員養成課程がある国立大再編を検討する文部科学省の懇談会など遠山プランの進展などをにらみながら、本年度末に再編案を固め、来年8月までに文科省に申請する方針だ。


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