名古屋工業大(名古屋市昭和区)は、大学改革などのため新設した「学長特別補佐」に神谷忠雄・トヨタ車体顧問(63)と尾野幹也・三菱マテリアル特別顧問(68)の登用を決め1日、柳田博明学長が辞令を交付した。
民間の発想や経営ノウハウを大学運営に反映させるために指導的な役割を担ってもらうのが狙い。企業での経験が豊富で有力な人材をリストアップ、専門分野などから判断し2氏に白羽の矢を立てた。
神谷氏はトヨタ車体で専務などを、尾野氏は三菱マテリアルで副社長などを歴任した。
文部科学省が国立大の再編・統合を進め大学数の削減を目指すとする方針を打ち出す中、名工大は産学連携による新産業創出などを重視、工業系単科大の使命と存続の意義を強調する「工科大学構想」を発表している。
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