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『毎日新聞』中京版2001年10月20日付

白川・筑波大学名誉教授、中京大で講演/愛知

 ◇「仲間ができた思い」

 昨年ノーベル化学賞を受賞した白川英樹・筑波大名誉教授=写真=が19日、 名古屋市昭和区の中京大で講演した。野依良治・名古屋大教授が10日、同じ 化学賞受賞を決めたばかりとあって、「私はこうして人前で話すのが苦手だが、 野依先生は同じ有機化学分野だし、仲間ができた思いでうれしい」と述べ、日ごろ舌鋒(ぜつぽう)鋭い野依教授にエールを送って会場の笑いを誘った。
 中京大社会科学研究所の学術講演会で、市民約250人が参加。白川名誉教授は、昨年12月にスウェーデンで行われた授賞式の模様を、写真を交えて解 説。ノーベル賞メダルの裏側の女神像に込められた「自然界のベールをはぐ科 学」の象徴について語りつつ、「科学の原点は好奇心。“実用の知”ばかりが 科学ではない」と強調した。
 野依教授が「50年でノーベル賞30人」という国の科学技術計画を「研究の意義をゆがめる。不見識だ」と批判したことについて、計画をまとめた会議 の委員だった白川名誉教授は「私も、これはちょっとまずいと言ったが、当時 の大臣に『こういうことを言わないと政治家が政治家でなくなる』とごまかさ れた。野依先生に声を大にして言っていただいて、分かってもらえたと思う」 と裏話を披露した。【山田大輔】

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☆白川・筑波大学名誉教授、中京大で講演/愛知
  2001.10.22 : [he-forum 2735] 毎日新聞中京版10/20
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