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☆ 医学部は方針の結論持ち越し 大学再編 
2001.9.27 [he-forum 2604] 北日本新聞09/27

『北日本新聞』2001年9月27日付

◆ 医学部は方針の結論持ち越し 大学再編 

 富山医薬大の医、薬学部は二十六日、教授会を開き、富山大、高岡短大との再編統合方針について、医学部は「三大学での構想を学部としてもっと詰めるべき」として、方針を認めるかどうか結論を持ち越した。薬学部は議題に取り上げず、意見集約もしなかった。三教授会のうち医、薬学部が方針を了承していないため、二十七日ある最高意思決定機関の評議会でも、正式決定されない。他の二大はすでに方針に合意しているが、富山医薬大は十月以降にずれ込む見通しになった。
 医学部教授会では、寺沢捷年学部長が同大の医、薬学部と富山大の理、工学部をもとに独立研究科(大学院)を創設することを特色として打ち出す案を示した。三大学での検討開始に同意を求めたが「学部の改革など、細部までもっと考えるべきだ」という意見が多数を占め、意見集約できなかった。来月三日に教授懇談会を開き、今後の検討内容を詰める。寺沢学部長は「再編統合はやむなしという雰囲気。個人的には早急に交渉を始めるべきと考えているが、見解の違いがある」と話した。
 同日の教授会では次期学部長選挙も行われ、寺沢現学部長ではなく、同方針について慎重な姿勢を示す倉知正佳教授を選出したことも、学部の意思を反映している。
 一方、富山大から移行した経緯があり、同大が具体的な将来構想を他大に示していないことで慎重論が強い薬学部は、再編統合問題を議題に取り上げなかった。竹口紀晃学部長は「いずれ学部として意思表示したいが、いつになるか分からない」と話した。高久晃学長は「学内できちんと合意を得る努力を続けたい」としている。


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