名古屋工業大（名古屋市昭和区）は２０日、産業界や他の工業系大学との連携を視野に入れた「工科大学構想」を公表した。大学の再編・統合を打ち出した文部科学省の国立大学改革方針に対し単科大としての存続を強調した。同大によると、大学側がこうした構想をまとめたのは全国でも初めてという。
同日会見した柳田博明学長によると、構想は実学に強い人材育成と産学連携を目指す内容。互いの強みを生かす目的で工科系大学が連携し、単位交換やカリキュラム調整、教職員の人事交流を検討するとしている。既に同様の工科系大学を中心に全国の約１０大学と情報交換を進めており、地元財界の中部経済連合会なども構想を支持しているという。
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