独行法反対首都圏ネットワーク

有識者が再編に提言 富山大運営諮問会議 
2001.9.22 [he-forum 2574] 北日本新聞09/21

『北日本新聞』2001年9月21日付

有識者が再編に提言 富山大運営諮問会議 

 富山大は二十日、各界の有識者から大学運営について助言や提言を求める、本年度の第一回大学運営諮問会議を同大で開いた。富山医薬大、高岡短大との間で進めている再編統合問題などについて、中沖知事や上野北日本新聞社会長、教育関係者ら委員七人が「再編統合に県や市町村などの意見を反映してほしい」など、活発に意見を交換した。
 大学側からは小沢浩学長、鈴木孝志副学長、坂田達夫事務局長、各学部長らが出席。冒頭で小沢学長が、人文学部の入試合否判定ミス問題について「皆さんや社会に対し顔向けできないような不祥事を起こしたことをおわびする」と陳謝した上で「再編統合は、大きな痛手を負った本学が自力で更生する千載一遇のチャンス。委員の皆さんから忌憚(きたん)のない意見をいただき、構想案づくりに生かしたい」とあいさつした。
 大学側が、入試合否判定ミス問題と、本年度から五年間で取り組む中期目標・中期計画について報告した後、県内国立三大学の再編統合問題などをテーマに、委員が活発に意見を出し合った。
 委員からは「県や県民は、基礎能力の充実した学生が新大学を卒業し、県の発展に寄与してくれることを望んでいる。研究だけでなく教育にも十分な配慮を」「環日本海を視野に入れ、地域貢献と国際貢献の両方を果たすことを特色として打ち出せないか」など、再編統合後の新大学に対する要望が相次いだ。
 諮問会議は、国立学校設置法の規定で昨年度から全国の国立大に設けられ、富山大は昨年度二回開いた。本年度一回目の会議は七月中旬に開く予定だったが、入試合否判定ミス問題の対応に追われるなどしたため延期した。同大は今回の会議で出た意見を、今後の再編統合の基本構想づくりに役立てる。
 ◇出席委員(五十音順)=石坂誠一(前富山国際大学長)井上孝美(放送大学学園理事長)上野隆三(北日本新聞社会長)塩井外喜子(県婦人会会長)中沖豊(県知事)福岡隆(県教育長)山田圭蔵(北陸経済連合会会長)


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