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☆ 高岡短大と合わせ3学部に 富山大試案
2001.9.19 [he-forum 2555] 北日本新聞09/19
『北日本新聞』2001年9月19日付
高岡短大と合わせ3学部に 富山大試案
富山大、富山医薬大、高岡短大の再編統合問題で、富山大の「国立大学再編・統合検討委員会」(委員長・小沢浩学長)のワーキンググループがまとめた新大学の学部編成案が十八日、明らかになった。案では富山大と高岡短大を「北東アジア地域共生」「人間共生」など三学部にまとめる一方、富山医薬大は二学部ともほぼそのまま残す。この案をたたき台にし、富山大としての構想を練り上げる。富山医薬大、高岡短大はそれぞれ既に構想を示している。
「北東アジア地域共生学部」は北東アジア文化、地域経済、ビジネス法など四学科があり、富山大の人文、経済学部と高岡短大の地域ビジネス学科を合わせた形。「人間共生学部」は人間文化交流、学校教育、工芸術、看護福祉の四学科。富山大人文、教育学部と高岡短大産業造形学科、富山医薬大医学部看護学科などをまとめる。
富山大の理、工学部を合わせた「科学技術学部」には、電気電子システム工、生命環境科など六学科を設ける。
富山医薬大の「医学部」「薬学部」はそのまま残す。特に薬学部には手を付けず、再編統合に慎重論が根強い同学部に配慮した形。このほか「大学教育センター」を設け、富山大の生涯学習教育センターや留学生センターなどを改組する。七部門があり、教養教育や語学教育、入試、教育方法の改善、生涯教育などを企画・立案する。
今回の案は、解体される格好になる人文学部などから反発が出ることも予想され、流動的な部分もある。グループはさらに大学院などの検討を重ねており、二十日前後にグループとしての最終案を国立大学再編・統合検討委に提出する見込み。その後は学部長、評議員ら二十四人で構成する同委員会がグループ案をたたき台に富山大としての将来構想をまとめる。
検討開始を了承 富山医薬大和漢研教授会
富山医薬大和漢薬研究所は十八日、教授会を開き、再編統合の検討開始を了承した。富山大、高岡短大はすでに大学として再編統合方針に合意しているが、意見集約が遅れている富山医薬大で、教授会として意思を統一したのは初めて。
教授、助教授ら十三人が出席し、高久晃学長が三大学でのこれまでの話し合いの経過などを説明。教授らから「トップ30だけを目指すのでなく、特色のある大学を作っていくべきだ」「東西医薬学センター、伝統医薬センターの設置など、東西医薬学の融合という本学の理念が実現される形で進めてほしい」などの意見が出た。
同大では十二日に医学部教授会が開かれたが、学部として同問題への結論は出しておらず、二十六日の教授会で意見集約する見通し。薬学部ではまだ協議する場が設けられていない。
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