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☆大分医大に運営諮問会議が「活性化策」を答申
2001. 9.19 [he-forum 2554] 大分合同新聞09/19
『大分合同新聞』2001年9月19日付
大分医大に運営諮問会議が「活性化策」を答申
大分医科大学運営諮問会議は十八日、地域医療活性化に取り組む「地域医療活動方策」をまとめ、答申した。同大は今後、各活動方策を実現させることで、大学の活性化に取り組む。
同会議は二十一世紀に向け、同大が地域の中核医療機関としてどうあるべきか探っていこうと昨年六月末に発足。県内の大学、医療、行政の関係者十人で組織している。これまで五回の会議を開き、教育、研究、臨床の各側面から具体的な方策を検討してきた。
答申は(1)診療、医療両面での循環器、消化器など臓器別にした診療、教育体制の確立(2)急速な医療の進歩に対応するため、医療従事者への生涯学習の実施(3)がん免疫、遺伝など難治性疾患の病体解明に取り組む(4)研究成果を地域に情報提供する(5)大学と医療施設を結んだ遠隔医療システムを構築し、ネットワークづくりをする―など十二項目。
大学側への答申の後、議長の吉川暉・県医師会長は「地域医療の振興を考えた場合、時宜を得た内容であると思う」と話した。中山巌・学長は「答申内容にはすでに大学で実施しているものも含まれている。予算が絡む内容もあるが、できることからすぐに取り組んでいきたい」と意欲をみせた。
同大では、大学の活性化を図るため学内に協議会をつくり、大分大との統合も視野に入れた検討を進めている。中山学長は「今回の答申は統合問題とは別。地域医療の中核機関としての使命を果たすため、各方策を実現していきたい」と話している。
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