【シンガポール7日=黒河剛】早稲田大学(奥島孝康総長)は2003年ごろをめどにシンガポールに進出する。ビジネスマンの育成を目的に1998年に設立したアジア太平洋研究科(大学院)が中心になって、社会人や学生を対象に起業家養成や経営学などの講座を開設する計画だ。
早大は伝統的に東アジアからの留学生を数多く受け入れているが、アジア太平洋地域の有力大学になることを目指し、進出を決めた。どういった学位を与えるかや、新たにキャンパスを建設するかなどは今後詰める。国内では既にスタートしている通信回線を使ったネットワーク授業を取り入れる可能性もあるという。
シンガポール政府は世界の一流大学を誘致してアジア地域の教育ハブ(拠点)になることを目指しており、すでにフランスのビジネススクール、INSEADや米シカゴ大学などがキャンパスを構えている。早大は10番目にあたり、日本の大学としては初の進出だ。
目次に戻る