小澤浩富大学長、高久晃富山医薬大学長、蝋山昌一高岡短大学長は六日、県庁を訪れ、中沖豊知事ら三役と福岡隆教育長ら関係部局幹部に再編統合に向けた検討を始めることで合意したことを報告した。
報告では、三大学の再編統合についての検討を各大学に諮ることを学長間で合意したことが伝えられた。三学長らは文部科学省が策定した「大学の構造改革の方針」(遠山プラン)を受けて再編統合が加速化したことは報告したが、具体的な計画案策定のスケジュールにはふれなかった。
中沖知事は「統合は県民に大きく影響することであり、大きな関心を寄せている。三大学で十分議論してほしい」と慎重な検討を求めたのに対して、小澤学長は「再編統合がプラスになるように協議したい」と述べた。
三国立大・短大が再編統合に向けた検討を始めることについて、各大学ではまだ正式に機関決定していない。富大は全五学部の教授会で了承、七日に評議会を開いて五学部の意見をまとめる。
一方、富山医薬大は「県内三大学での統合は有力な選択肢だが、単独での再編なども含めて多方面で検討する」(高久学長)として、教授会を重ね今月末の評議会で結論を出す。
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