独行法反対首都圏ネットワーク

高岡短大・再編統合方針に教職員合意
2001.9.8 [he-forum 2507] 北日本新聞09/07

『北日本新聞』2001年9月7日付

高岡短大・再編統合方針に教職員合意 

 富山大(小沢浩学長)と富山医薬大(高久晃学長)、高岡短大(蝋山昌一学長)の再編統合問題で、高岡短大は六日、教職員集会を開き、三大学のトップを切って大学全体で再編統合方針に合意した。五日に教授会を開いた富山大は全学部で了承し、事実上のゴーサインを出しており、二大学で具体的な検討に入る態勢が整った。三大学の学長は六日、学長間の合意を中沖知事に報告。再編統合に向けた動きが大きく前進した。
 同短大の最高意思決定機関は教授会だが、教授だけでなく、他の教員や事務職員も含めて話し合おうと、大学全体の集会とした。約百人のうち七十六人が出席。蝋山学長がこれまでの大学幹部レベルでの話し合いの経緯を説明した後、具体的な議論に入ることを諮り、再編統合に向けて協議していくことで合意した。教職員側からは「短大としての役割を、新しい大学の枠組みにどんな形で盛り込むのか」といった質問があった。
 蝋山学長は集会後の会見で「新しい大学でも、短大の特色を継承していきたい。人文・社会科学系は二年プラス二年の発想でとらえ、(修学年限を)二年、四年のいずれも選択できるようにしたい」と、同短大の立場を踏まえてビジョンを語った。佐藤高岡市長にも同日、検討方針に合意したことを報告した。
 富山大は七日、評議会を開き、大学全体で正式に意思統一を図る。
         ◇

 富山医薬大では、富山大から移行した経緯のある薬学部を中心に慎重論があり、意見集約が遅れている。同大と高岡短大はそれぞれ、学部の再編案など三大学による将来構想を既にまとめているが、富山大が具体案をまだ示していないためだ。竹口紀晃薬学部長は「富山大に学部の再編や、将来的な教官数の削減策など、まずプランを出してほしい」と話す。
 富山医薬大は七日から学内でワーキンググループを作り、新しい大学で打ち出す特色や財政面などについて、さらに具体的な構想を作成。富山大にも構想の提示を求め、三学長間でプランをすり合わせた後、学内の合意を得る方針だ。


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