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☆富山大が検討開始で合意 大学再編問題
2001.9.6 [he-forum 2495] 北日本新聞09/06
『北日本新聞』2001年9月6日付
◆ 富山大が検討開始で合意 大学再編問題
富山大(小沢浩学長)、富山医薬大(高久晃学長)、高岡短大(蝋山昌一学長)の再編統合問題で、富山大は五日、全五学部で教授会を開いた。「新しい大学の創設に向け五つの委員会を組織」などを盛り込んだ三学長の覚書案、合意書案が示され、再編統合に向け検討を始めることに全学部が大筋で合意。同大は七日に最高意思決定機関の評議会を開き、大学として意思統一を図る。
人文、教育、経済、理、工の各学部の教授会では、各学部長がこれまでの学内の検討経過や、再編統合について各大学が示している基本的な考え方などを説明。その後、三学長がまとめた再編統合推進に関する覚書案と合意書案が示された。
覚書案は▽地域社会や国際社会への貢献▽「トップ30」となり得る独立研究科の新設など新しい研究体制の整備▽創設に向け五つの委員会を組織し、三大学が対等の立場で参加する−などを提示。合意書案は▽平成十五年四月をめどに創設を目指す▽新しい大学はそれにふさわしい名称とする▽それぞれの研究施設及びキャンパスを活用する−などとしている。
各学部とも案をもとに協議し、再編統合の検討を始めることに合意した。両案は八月二十七日の臨時評議会で検討。翌二十八日に三学長が文部科学省を訪れていた。
一方、人文学部の入試合否判定ミス問題に絡み、小沢学長の辞任を求める声が人文学部以外の四学部で相次いだ。工、理学部などでは、小沢学長の信任、不信任について意見を集約した結果、不信任の声が多数を占めたという。経済学部では今後、辞任勧告決議を提出することも検討するとしている。
高岡短大は六日、教職員集会を開き、再編統合の検討を始めることについて合意を得る。四日に学内教授懇談会があった富山医薬大は、各学部で意見集約する教授会の日程を決めていない。
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