信大(本部・松本市)は三日、大学全体の将来計画となる「グランドデザイン」を作る将来計画委員会を、学内で開いた。国立大の再編・統合などが進められる中、信大としての特徴を伸ばし、研究教育などで国内トップクラスの大学を目指すため、現在八つある学部の再編も視野に検討することを確認した。全学部存続を前提としない学内議論は初めて。
信大は、動きだした大学改革で「生き残りのために大学全体としての方向性が必要」(村山研一副学長)と判断。学長や副学長、各学部長ら十四人の委員で構成する同委員会で、学部再編をはじめ、学内の人材を最大限に活用する方策や大学院の陣容組み替えなども念頭に将来計画を策定していくことを決めた。
今後、具体的な計画を立てるワーキンググループを九月上旬にも発足させ、本年度内に完成させる。村山副学長は「これまでの大学自治は学部自治。しかし、大学が統合されようという時代。学部単位では考えられない」としている。
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