東北大にネットスクール 来年度予算概算要求
2001.8.31 [he-forum 2460] 河北新報08/31.
『河北新報』2001年8月31日付
東北大にネットスクール 来年度予算概算要求
文部科学省が30日発表した2002年度概算要求に、東北大のインターネットスクール計画が盛り込まれた。大学院などの授業をインターネットで実施、いつでも、どこでも先端の科学技術研究を学ぶことが可能になるシステムで、全学的に行う例としては国立大では初の試み。同時に新設する教育情報学研究部、教育情報学教育部と合わせ、「IT(情報技術)教育の先進地にしたい」と東北大は意気込んでいる。
02年度はインターネットスクールを大学院工学研究科で先行的に実施。「電子パッケージ」「ナノテクノロジー」の2分野で学生を募集する。大学院生のほかにも社会人などの科目履修生を対象に、大学院文系・理系の6研究科
24授業科目をインターネットで公開する予定。 計画では5年後、全研究科の講義科目の約4割をインターネットで公開するのが目標。海外の協定校と結び、世界各国から受講できるシステムづくりも視野に入れている。
教育情報学研究部は、インターネットスクールの運営・管理を担当するほか、「IT教育システム原論」「IT認知科学」「IT教育アーキテクチャー」「大学開放論」「比較IT教育論」の5部門を置き、遠隔教育プログラムなどIT教育に関する先端的な研究、開発を行う。
教育部には「IT教育デザイン論」「IT教育ネットワーク論」を2分野を設け、教員や、教育産業、一般企業の社員らを対象に、IT教育分野の人材育成に当たる。02年度の定員は修士課程12人。
目次に戻る
東職ホームページに戻る