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産学官連携を強調/尾身担当相
2001.8.29 [he-forum 2446] 琉球新報08/28

『琉球新報』2001年8月28日付


産学官連携を強調/尾身担当相

 尾身幸次沖縄担当相は27日午後、稲嶺恵一知事ほか県内大学や経済界代表ら30人余が出席した昼食懇談会を那覇市内のホテルで開き、大学院大学構想や産官学連携で意見交換した。今年秋から来年春に全国各地で開催する科学技術振興のための産学官連携サミットを県内でも開催すると伝え、協力を求めた。この後、経済界主催の激励会などにも出席し、同日夜、3日間の訪問日程を終え、帰任した。
 昼食懇談会で担当相は、地域の科学技術振興を重視するとの政府方針を説明し、そのため産学官の連携強化が重要だと強調。「沖縄でも琉大を中心に、産業界と総力を挙げ研究し相談してほしい」と求め、自立型経済の構築に向け、産業化に結び付く研究開発を促した。
 自身が提唱した世界最高水準の自然科学系の大学院大学では、(1)沖縄を取り巻く政治情勢(2)外国人研究者の家族を受け入れるアメリカンスクールなど施設がある(3)アジアに開かれた地域―などと理由を挙げ、沖縄は適地だと説明した。
 琉球大の森田孟進学長は「県内の大学や短大などと連携、協力することが重要だ」と述べ、県内大学との併任制導入などを要望。産官学研究には「琉大はだいぶ遅れている」と述べ、政府の取り組みと合わせて態勢を強化する考えを示した。
 内閣府の担当者は、11月に経団連などと産学官連携サミットを東京で開催する計画を示し、同様のサミットを「沖縄を含め各地域でも開催したい」と伝えた。

大学院大学設置を要請/知念具志川市長

-- 具志川市の知念恒男市長は27日午後、那覇市内のホテルで尾身幸次沖縄担相に会い、内閣府が県内への設置に向けて取り組んでいる大学院大学について、同市に設置するよう要請した。
 知念市長は、産業頭脳拠点として整備が進むトロピカルテクノパーク内の土地など市内四カ所の候補地を示し、「特別自由貿易地域など大学院大学と連携する産業の基盤が整っている」などと説明。同市の地理的優位性などもアピールした。
 尾身担当相は「場所はこれから調査をして決める。よく検討させてもらう」と答えた。

大学院大学など沖縄問題で決意/尾身担当相就任祝賀会


 尾身幸次沖縄担当相の就任祝賀会が27日夕、那覇市内のホテルであり、尾身担当相は「大学院大学は沖縄でないと成功しない。沖縄の置かれているいろんな政治情勢、歴史的経緯からみていままでの大学システムとは違った最も理想的なベストな内容を盛り込むことが政治的にできる。尾身幸次が沖縄担当大臣をしていてよかったと思ってもらえるよう職責を果たしていきたい」と決意を述べた。

 県市町村四団体や県商工会議所連合会など経済30団体、県婦人連合会が主催。先島をはじめ県内各市町村長や経済団体関係者など多数が出席した。


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