独行法反対首都圏ネットワーク


大学院大学に熱意示す/尾身担当相が意見交換会
2001.8.29 [he-forum 2445] 沖縄タイムス08/28

『沖縄タイムス』2001年8月28日付


大学院大学に熱意示す/尾身担当相が意見交換会


 尾身幸次沖縄担当相(科学技術政策担当相)は二十七日、那覇市内のホテルで大学学長ら有識者や産業界、行政の代表などと意見交換会を開いた。尾身担当相は、科学技術系の大学院大学設置に意欲を示す一方で、「産学官が一体となった共同研究を進める地元の創意工夫が必要だ」と述べ、従来の公共工事依存型から科学技術に着目した発展の方向性を提起した。
 尾身担当相は、冒頭のあいさつで、ポスト三次振計の推進について「一段飛躍した政策を実行したい」と述べた。また、大学院大学について「世界最高水準という中身は絶対に譲れない線だ」と実現への取り組みを強調した。
 その上で、小泉内閣の進める公共投資を10%削って情報技術(IT)など七分野に予算の重点配分を行う構造改革路線を説明。「補正予算を組むとすればその線に沿って地域の科学振興が大きな柱となる」と述べた。そして産業界、大学などの研究機関、行政が一体となった共同研究、地域の科学技術振興は、各地域の実情に合わせたプログラムを作る必要性を力説。道路予算などと比べ「そう簡単に使える予算ではない。皆さんの創意工夫が必要だ」と指摘した。
 さらに、「沖縄は一つの独立経済圏としてこれをやっていただかないといけない」と問題提起、自立型経済構築へ向けた産学官の連携による研究開発を通じた活性化の必要性を訴えた。また、内閣府が全国各地域で行う「地域産学官連携サミット」を秋以降、県内でも開催する方針が示された。
 出席者からは、大学院大学に関し「人材誘致を視野に入れた税制の優遇措置が必要」「地域との交流を積極的に行ってほしい」などといった意見や要望が出された。
 同日午前、大学院大学への協力を求めるため、琉大を訪れた尾身担当相に対し、森田孟進学長は大学院大学の教授陣との交流など琉大を含む県内各大学の活性化につながる運営を要望した。


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