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大分大学と大分医科大が統合で年内にも合意へ
2001.8.29 [he-forum 2444] 大分合同新聞08/28

『大分合同新聞』2001年8月28日付


大分大学と大分医科大が統合で年内にも合意へ


 大分大学(野村新学長)と大分医科大学(中山巌学長)が統合に向け、年内にも合意する見通しとなった。大分大の野村学長が二十七日、明らかにした。
 文部科学省は六月に「国立大学の構造改革の方針」(遠山プラン)を示し、全国の国立大学で再編・統合の動きが加速している。野村学長は「新しい大学で地域に根差し、世界に通用する研究を目指したい」と話している。
 両大は昨年五月、統合のメリット、デメリットを探っていこうと、大分地区国立大学統合問題等検討会議を発足。お互いの実情を知るため情報交換を続けていた。六月に遠山プランの提示。両大としても早急に今後の大学の活性化の道を探る必要性が出てきたとして、今年七月末には検討会議を解消。統合推進協議会をつくり、統合を視野に入れた検討を進めている。
 協議会では専門委員会をつくり、それぞれの大学で統合の理念や新しい大学の在り方を検討しており、九月にはお互いの案のすり合わせをし、その結果が両大で認められれば年内に合意。統合は二〇〇三年度になる可能性が高い。
 案は現在、双方で検討を進めているが、「大分大の三つの学部に医科大の一学部が単に増えるだけでは意味がない。国民や県民にとって意味のある統合にしたい」と大分大は意欲的だ。

 大学の独立学校法人化については、統合とは切り離して検討しているという。


 県内の各大学では、今後加速する少子化の中、どう学生を確保していくかが大きな課題となっている。両大の統合に向けた動きが急に現実化したことで、私大や国立の大分高専にも大きな影響を与えそうだ。

 野村学長は「両大が今後の生き残りと活性化をかけての結論。少子化などの問題もあるが、まず地域の大学としてあるべき姿を目指したい」。
 中山学長も「新しい世紀に入り、大学に対するニーズも変わっていく。少しでもメリットがあれば統合の道を探っていきたい」と話している。


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