上位30大学に予算重点配分 文科省
2001.8.25 [he-forum 2434] 朝日新聞08/25
『朝日新聞』2001年8月25日付
上位30大学に予算重点配分 文科省
文部科学省は24日、研究や人材育成に実績をあげている国公私立大学に対し、来年度から予算を重点配分する方針を決めた。研究・教育分野ごとに30大学を選び、従来の大学予算とは別に、1億〜5億円程度を上乗せ助成したい考えだ。大学間競争を意識させ、国際競争力を育てるのが狙い。初年度の02年度は5分野を予定し、約420億円を概算要求に盛り込む。2年目から10分野に拡大する方針だ。
対象は大学院をもつ大学。大学の申請に基づき、第三者である専門家の委員会が評価。各分野ごとに最先端の研究や優れた教育活動について、大学院の専攻単位で「トップ30」を選ぶ。
予算の使途は限定せず、各大学の判断に任せる予定。交付先は毎年度見直し、競争を促す。
10分野の構成は今後、専門家を交えて決めるが、文科省は理工系などに限らず、人文、社会科学系なども対象にする考えだ。のべ約300大学に平均約2億8000万円ずつ配分することを想定している。
私立大も含めた評価機関がないため、国立大が対象の大学評価・学位授与機構の手法を参考に、文科省に専門家委員会を新設する。来年度の早い時期に申請や評価の方法を決め、来夏をめどに交付を始めたい考えだ。
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