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経産省、文科省が即戦力技術者大量育成進める
2001.8.25 [he-forum 2433] 日本工業新聞08/24

『日本工業新聞』2001年8月24日

経産省、文科省が即戦力技術者大量育成進める

 経済産業省は文部科学省と連携し、2002年度から産業界が求める科学技術系人材を大量育成する。両省は科学技術創造立国を実現するには、人材育成に関する国家的なプロジェクトが不可欠と判断。「技術人材240万人能力開発総合推進プログラム」と名付け、即戦力として能力を発揮できる優秀な人材を育成・確保を図る。来年度予算概算要求に500億円超を盛り込む方針。
 プログラムは2006年度までの5カ年計画で(1)即戦力技術人材大量養成計画(来年度予算概算要求額約300億円)(2)技術者240万人生涯教育計画(同232億円)(3)人材育成機関評価推進計画(同30億円)−の3事業で構成する。
 即戦力技術人材大量養成では、優秀な学生や社会人を選抜して一定期間、国内外の技術系大学院や企業の研究現場に派遣する。経産省は年間3000人、5年間で累計1万5000人を計画しており、とくにライフサイエンス、IT(情報技術)、環境、ナノテクノロジー・材料の4分野に精通する人材を育成する。
 また技術者240万人生涯教育計画は、民間の技術者が自分の専門分野や所属組織・団体にとらわれることなく、自由な発想で能力を磨ける環境の整備を目指す。具体的には、日本機械学会や石油化学工業協会など国内に104ある学・協会を対象に知識情報データベースを5年計画で構築するほか、IT利用の教育方法開発などにも取り組む。
 人材育成機関評価推進計画では、教育内容の質を向上させるため、2006年度までに全理工系学部(159学部)と全学・協会を対象とした第三者的な外部認定・評価機関を設立する。このため、大学などに対する民間の外部認定・評価機関を現在の3機関から10倍の30機関に増やす計画だ。


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