信大「特別研究員」制度創設 博士課程修了者を講師に
2001..8.17 [he-forum 2392] 信濃毎日新聞08/16
『信濃毎日新聞』2001年8月16日付
信大「特別研究員」制度創設 博士課程修了者を講師に
信大(本部・松本市)は十五日、大学院博士課程修了者を非常勤講師として一定期間採用する「特別研究員」制度を十月から新設すると発表した。博士号を取得しても教官枠に空きがないと採用されないのが実情のため、若手研究者に研究の場を提供して育成を図り、大学の実績にもつなげることを期待している。
特別研究員は定員五人で、四月現在で三十四歳未満(医、歯、獣医学は三十六歳未満)が対象。分野を問わずに募集し、博士論文などを審査して決定。教官が指導し研究活動に専念させる。任期は一年半で、業績によってさらに一年間延長できる。給料は月額三十万円程度で、全学共通経費から賄う。
国立大学の研究員は通常、常勤教官の枠に空席がなければ採用されないため、博士号を取得しても研究に携わる場がない研究者が多い。文部科学省外郭団体の日本学術振興会は八五年から、今回と同様の趣旨で若手研究者の採用を進め、近年は国立大学も独自に取り組み始めているが、信大のように分野を定めず募集するのは珍しいという。
このほか、学生のボランティア活動支援制度新設も発表。既にリサイクルや障害者介護、農作業支援などをしている十三団体から申請があり、活動経費支援に本年度は計二百八万円提供する。
特別研究員の応募は九月三―七日受け付け。問い合わせは研究協力課研究助成係(電話0263・37・3041)へ。
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